資産形成本の書評と実践、ときどきSPXL積立投資

世に数多ある資産形成にかかわる書籍は玉石混交。皆さんに代わってその書評を行います。そして実践としての投資を行い公開する予定です。書評についてはなるべくポイントの要約にとどめますが、時にネタバレしてしまうことを了承ください。そして投資は自己責任で。

【高知信用金庫が熱い】信用金庫・信用組合への出資配当金について

実 用 性:★★・・・
応用可能性:★★★・・
トンデモ度:★・・・・

 以前の記事で、客として大切にしてもらえないメガバンクなんかよりも、地元密着の中小金融機関に口座を作り、信用を築いた方が、有形無形の便宜があって得する事も多いと述べました。

over40spxl.hatenadiary.jp

中小金融機関といっても、いわゆる「地銀」や「第二地銀」は規模の小さな銀行に過ぎませんが、信用金庫や信用組合はそもそも根拠法が異なっており(信金法・協金法)、地域の中小事業者を応援するための非営利組織ですから、収益を厳しく要求される「地銀」や「第二地銀」より、有力な「信金」「信組」の方がよほど将来安泰なのではないかと私は思っています。

 

出資配当金という資産形成戦略

さて、信金や信組には地元住民としてお金を「出資」することにより、それらの金融機関の、ある種のパートナーになることが出来ます。そして、あまり知られていない事ですが、これらの金融機関に「出資」した人は、事業年度が終わり余剰金があった場合、総代会という最高決議機関の決定を経て「出資配当金」が支払われます。

株式による配当ではありませんが、実質的に出資金割合に基づいて配当金が支払われます。20.315%の源泉徴収をされるところも普通の株式配当金と同じです。

各金融機関によって配当率には差がありますし、もとよりそうした配当率を広く公表する義務もないものですから、その配当率を一般化するのは難しいのですが、全国平均だと概ね2%くらいといわれています。ところが世の中にはとんでもなく高い出資配当を出す金融機関があります。
高い出資配当を行う代表的な機関として「高知信用金庫」があります。

www.combank.co.jp

詳しくは非常に見にくい場所にあるディスクロージャーリポートをご覧いただきたいのですが、何と10%近い出資配当をたたき出しています。JTの配当が7%で大騒ぎされているのを考えると、もう異次元の配当率といっていいでしょう。

この高知信金は「高知のヘッジファンド」という異名と取る本当に信金か?といわれるほどのアクティブな経営をしており、日本各地の電力会社の上位株主として安定した配当金収入を得ています。かの東日本大震災の時、東京電力の株価が160円程度まで落ち込んだ時にも果敢に買いを入れ、ある程度リバウンドしたところで売却し、多額の利益を得たと言われています。

facta.co.jp

高知信金ほどでないにしても、津信用金庫三重県)、川之江信用金庫愛媛県)、遠賀信用金庫 (福岡県)などが5%以上の出資配当を出す金融機関として有名です。高い出資配当を出す金融機関は、だいたい地方という傾向があります。地方の方がメガバンクへの依存が低く、信金や信組の存在感が大きい証左といえましょう。

注意すべき点もあります

・まず信金や信組は、その土地に住んでいたり、事業をしている人のための組織です。東京に住んでいる人が高知信用金庫に出資することはできません。

・出資金は、「やっぱりやめた」とばかりに簡単に引き出すことはできません。(当然、株式市場で売れるものではありません)。仮に出資金の引出が認められたとしても、1年に1度の総代会で認められた後になるでしょう。

・そもそも突然窓口を訪問して「出資したいです」といっても、まず受け入れられないでしょう。やはりその金融機関とのある程度の取引があって、相互に信用があってはじめて受け入れられるものです。

・出資者はパートナーに近い存在であり、株主ではありませんから、高い配当を出すように経営陣に要求する資格はありません。

それでも、もしお住いの近くにある信金・信組で高い出資配当を出す金融機関があるのであれば、将来を見越して口座を開き、その金融機関とお付き合いを始めるのは悪いことでは無いと思います。これから地方都市では県庁所在地ですらメガンバンクはどんどん撤退するでしょうから、信金や信組との付き合いを考えるのは、いいタイミングかもしれません。

なお、もし、地域に「高配当な信金・信組」が無く、それでもこうした地域密着の非営利金融機関からインカムゲインを得る事に魅力を感じるならば、信用金庫の中央組織であり株式市場に上場している『信金中央金庫証券コード8421)』に投資するという手もあります。

www.shinkin-central-bank.jp


厳密には株式購入ではなく優先出資するといいます。信金中央金庫は1年に1度の配当ですが、安定的に6,500円の配当実施しており、本記事掲載時点で配当利回りは約2.8%です。地元の信用金庫に頼み込んで苦労して出資することを考えれば手軽ですね。株主優待ではありませんが出資者優待制度も設けており、口数によってカタログギフトのレベルもアップするなど、優待マニアにも一定の注目を受けています。

www.shinkin-central-bank.jp

財務体質を見ても超優良というわけではありませんが、営業キャッシュフローもどうにかプラスで推移しており、何より「特別法によって守られた非営利組織」というのは、政治的に強いものです。日本が中小事業者や弱者を大切にするという方針を持ち続けるかぎり、ある意味守られた「堅い」資産形成手段といえるのかもしれません。

 

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